2020年11月2日英国のRaspberry pi財団はRaspberry pi 400の発売を発表しました。
Raspberry piはもともと学校等の教育機関でのプログラミング等のコンピューター教育を目的に開発された小型パソコンで価格も数千円程度と安価に抑えられコストパフォーマンスが非常に高いパソコンの事です。そのRaspberry piのキーボード一体型モデルがRaspberry pi 400です。
今回発表されたRaspberry pi 400は見た目がかなりおしゃれになって価格もこれまで通り抑えられており、教育機関だけではなく一般家庭でも流行する予感がします。
Raspberry piとは
Raspberry piと聞くとケーキの様な美味しそうな名前ですが、学校等の教育機関でのコンピューター教育を目的に開発されたパソコンの様な物で、「シングルボードコンピューター」と言われる物の事でCPUやメモリーそれにUSBやmicroHDMI端子等が一枚のコンパクトな基板上に取り付けられており、手のひらサイズの非常にコンパクトなパソコンの様な物です。
パソコンの様な物と書いたのはRaspberry piは正確にはパソコンでは無くパソコンみたいな感じの基盤なのです。
電子工作愛好家の間では「ラズパイ」の愛称でひたしまれており、そのコンパクトさを生かして自作ドローンの制作やカメラと組み合わせて自作ドライブレコーダーを制作してみたりする事も可能です。
手持ちのモニターにHDMIケーブルで接続する事ができ、キーボードとマウスをUSB接続するだけですぐに使用できます。
LANポートや無線LANにも対応ておりインターネットにも接続可能でインターネットに接続出来るのでブログ作成やブラウザーでの閲覧も可能です。
また一般的なノートパソコンと比べて低価格に抑えられており、消費電力もかなり抑えられてコストパフォーマンスが非常に高いです。休まず24時間稼働させても電気代を気にしなくても良いんです。
Raspberry piの公式ホームページです。
Raspberry piのOSについて
Raspberry piの基本OSはRaspberry pi OSです。これはLinux系のDebianを元に開発されたOSです。
残念ながらCPU等のハード的な問題でRaspberry piに通常のWindows10をインストールして使用する事はできません。
Raspberry piには小型コンピューター向けに開発されたWindows 10 IOT Coreを使用します。
他にもLinuxのディストリビューションの中の一つであるUbuntu MATE等もRaspberry piで使用できます。
Linuxに関しての詳しい解説はこちらで確認できます。
Raspberry pi 400の性能
それでは今回発表されたキーボード一体型のRaspberry pi 400の性能を見てみましょう。おしゃれで安価なRaspberry pi 400ですがブログの作成に使用できる性能なのか気になる所です。
CPU | Cortex-A72 1.8Ghz (クアッドコア) |
メモリー | 4GB (DDR4-3200) |
ストレージ | microSDカード(最大32GB) |
電源 | USB type Cソケット 5V 3.0A |
これまで発売されてきたRaspberry piシリーズと比べて全体的な性能は格段に良くなっています。
CPUはクアッドコアのCortex-A72 1.8Ghzを搭載しており問題はなさそう。メモリーも4GB搭載されておりこれも問題なさそう。
Raspberry piではストレージとして一般的なパソコンのHDDやSSDではなくmicroSDカードが採用されています。ストレージに関しても問題はなさそうです。
このぐらいの性能があればブログの制作やExcel等のオフィース系ソフトは快適に動作できると思います。
まとめ
かわいくてコンパクトなRaspberry pi 400ですがブログの作成やExcel等のオフィースソフトを使う分には十分な性能がある事が分かりました。
通常のWindows10が使用できないので今お使いのパソコンの代用として使用するのは難しいかもしれませんが、サブのパソコンとして使う感じで購入しても良いと思います。
Raspberry pi 400の最大の魅力はその価格の安さと消費電力の低さにあります。
Raspberry pi 400は2021年の春発売予定で、本体のみの価格は8750円となっており、すぐに使用できるスターターキットの場合の価格は12500円の予定です。
スターターキットの内容は
- USB電源アダプター Type-C
- micro HDMIケーブル
- USBマウス
- microSDカード(OS書込済、SDカードアダプター付き)
- ユーザー ガイド ブック(日本語版)
となっておりあらかじめSDカードにOSが書きこまれているので初めてRaspberry pi を買う場合はスターターキットを購入することをおすすめします。